[耐震補強後]本堂外観
耐震補強後の本堂 外観


柱脚の根継
  小屋裏ブレース補強
柱脚の根継   小屋裏ブレース補強

小屋裏補強
  礎石コンクリート打設
小屋裏補強   礎石コンクリート打設
 
土壁塗付状況
  荒野地板取替状況
土壁塗付状況   荒野地板取替状況

写真撮影 : 株式会社 佐藤秀


安養寺 本堂 耐震補強[真言宗智山派]-工事記録写真-
工事内容 本堂 耐震補強改修
所在地 東京都大田区西六郷
発注者 宗教法人 安養寺
設計・監理 株式会社 原尚建築設計事務所
用途 宗教施設/寺院
構造 木造
階数 地上1階
延床面積 174.8 m²
竣工 2005年3月
リンク ウィキペディア - 安養寺 新規ウィンドウで開く
コメント 医王山 世尊院 安養寺(別称 古川薬師)は、奈良時代に行基によって開山されたといわれる古刹で、永禄年間(1558~1570)になり栄伝によって再興されました。
この本堂は、1715年(正徳5年)に建立され、1923年(大正15年)の大規模修繕を経て今日に至っています。今回の耐震補強工事は、マグニチュード8クラスの大地震に遭遇しても、ご本尊・人命に致命的な被害を生じさせないことと、今後も100年に一度の根本修理や小修理を繰り返して維持していくことが方針とされました。
耐震診断をおこなった結果から、重い瓦でも耐えられるように全体のバランスを考慮し、工事範囲は基礎から壁・小屋裏・瓦の吹き替えと広範囲に渡っています。
基礎廻りは、浮き上がりを防ぐため礎石部分にコンクリートを打設し、束石の据え直しや取替え、柱脚の根継ぎ等大幅に手が入れられました。
壁は、全体的なバランスから筋交を撤去し、竹小舞土壁に変更しています。
小屋組は、金属ブレース等で補強をおこないました。また、鬼瓦だけは、既存品を焼き直して使用しました。
[工事概要]
 ●耐震改修工事
  ・基礎部分コンクリート打設、束医師取替え
  ・外壁竹小舞土壁やり替え(内部・漆喰、外部・砂漆喰)
  ・天井部分火打ち取付け、垂木上構造用合板貼付け、小屋裏雲筋打ち付け
  ・内内陣柱取替え
  ・瓦葺き直し、野地板・垂木取替え
 ●外部仕上改修工事
  ・鬼瓦焼き直し
  ・洗い、弁柄・胡粉塗装
 ●内部仕上げ改修工事
  ・天井洗い
  ・内陣柱塗装


 

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