コメント |
安養寺は、慈覚大師(円仁)により859年(貞観元年)に創建されたと伝えられる天台宗の寺院です。その後、中興開祖尊海僧正が勅命により1296年(永仁4年)に再興し、明治維新以前は武蔵総社大國魂神社の別当寺で、14ヶ寺の末寺がありました。1883年(明治16年)には、比叡山延暦寺の直轄寺となりました。
この山門は「高麗門(こうらいもん)」 様式で、1833年(天保4年)に再建されたものです。堅牢な山門ではありましたが、安政の大地震の際にかなりの破損が生じ、1858年(安政5年)に復元再建されました。
その後の関東大震災に耐えましたが、経年劣化が進んだため、比叡山開山1200年を記念して1989年(平成元年)に保存・復元工事の運びとなり、佐藤秀が施工を担当させていただきました。工事の様子は、以下のページでもご紹介しています。
(→安養寺 山門 保存・復元工事 事例紹介) |